遠鉄百貨店ランドセル担当者が
色、デザイン、機能を悩んで決めた
オリジナルランドセルがどのように作られているのか
株式会社榮伸の福島工場に行ってきました。
遠鉄百貨店オリジナルランドセルは
裁断・縫製から仕上げや検品まで
1つ1つ丁寧な作業で製造されています。
ランドセルのデザイン企画
①方向性やデザインを決める
「どんなランドセルが求められているか」「お子様と保護者様の両方に選ばれるデザインはどのようなものか」、良いランドセルを作るために、ランドセルの企画開発を行うメーカーと百貨店担当者が一緒になってアイデアを出し合います。遠鉄百貨店オリジナルは、見た目(外側)はシンプルに刺しゅうなどの装飾はあえて付けていません。その代わりに、かぶせの裏(中側)にはデザインを入れ、金具のパーツをアンティークカラーやピンクゴールドにすることで、飽きずに使えるベーシックなモデルとしました。
②機能を決める
「軽量」タイプを好まれるご家族が増えており、あまり重量感が出ないように削れる部分はカットし、必要な部分をセレクトし「バランス」を重視しました。担当者が重視したポイントとしては、やはり「調整機能」と「反射」です。男女ともにワンタッチロックとスライドロックが合体した「ミラくるっロック」を採用し、成長に合わせて背カン(肩ベルトのつけ根)の幅が左右に広がることで、使いやさを追求。高学年になって帰りが遅くなることもあるため、車のライトに反射するパーツも360度付けています。6年間安心してお使いいただけます。
③カラーを決める
大事なカラー決めの際には、人気カラーはもちろん、これから流行るカラーも予測して検討を行います。オリジナルモデル2023年入学用の新色を決める際には、ピンク系、紫系、キャメル系など、いくつもカラー見本を見ながら担当者どうし意見を交わしました。その中で、次に女の子の支持を集めるカラーとして、ランドセル製造メーカーが新しく作った「ライラック」を選択。糸の色についてもライラックに合わせて、淡い薄紫を選びました。工場視察の際にもライラックの製造工程を見学いたしました。
④細部のパーツを決める
ランドセル本体の側面に付いている「ナスカン」(荷物を下げるフック部分)のパーツをハートのデザインにしたり、チャックの部分の引手パーツをキラッとする特徴的なデザインにしたり、シンプルかつお子様に気にって使ってもらえるランドセルとなるように、メーカー担当者と百貨店スタッフがアイデアを出し合います。
ランドセルの製造工程
①裁断
大型の自動裁断機を使って人工の革(クラリーノ)や天然の革(馬・牛など)をランドセルの各パーツに裁断します。素材のわずかな傷やムラ、繊維の流れを見極めて裁断しています。
②パーツ作り
ランドセルのかぶせ(蓋)、背中部分、ポケット部分など、細かなパーツを作ります。
背中部分にはクッションを入れたり、かぶせのヘリを革で補強したり、ポケットのファスナー付けなど、ランドセルの1つ1つを各パーツに分けて製作後、組み立てて行きます。
③組み立て
パーツ作成でできた部分パーツを前ポケットから順に取り付け1本のランドセルへと組み立てて行きます。
背中側も別のレーンで組み立てを行っていきます。
ランドセルの前側と後ろ側が出来上がった後、ランドセル本体を形作る大事な縫製作業は熟練の職人が担当をします。縫製後、ランドセルの底に錠前と下ベルトを取り付け、組み立て作業は完了です。
遠鉄百貨店のランドセルは、身体の成長に合わせて錠前の幅が左右に広がる「ミラくるっロック」を採用しています。
④仕上げ&検品
1つ1つの部品パーツから、「ランドセル」に仕上がった製品を丁寧に検品します。縫製のズレや汚れなどをしっかりと確認しながらランドセルを綺麗に仕上げていきます。
⑤梱包
輸送の際にランドセルに傷がつかないよう細心の注意を払いながら、補強紙や袋でしっかりと覆い、箱に入れて、遠鉄百貨店や各ランドセルのお店へ出荷されます。
福島から運ばれ、ランドセルが遠鉄百貨店に並びます。
遠鉄百貨店が自信を持っておすすめする
ランドセルをぜひ店頭でご覧ください。
ランドセルの知識を深めたアドバイザーが
ご家族のランドセル選びをサポートいたします。
お問い合わせ
遠鉄百貨店ランドセル売場(本館5階)
053‐457‐6680(10時~19時)